第42回FREEBSDワークショップ https://freebsd-workshop.connpass.com/event/90121/ はじまりの挨拶, 佐藤 広生(東京工業大学) 資料: https://people.allbsd.org/~hrs/FreeBSD/sato-FBSDW20180629.pdf コアメンバの半分くらいは企業の人。FreeBSDを製品として使うプロジェクトのリーダなど。 FreeBSD Foundationは開発よりもプロモーションがおもな仕事。寄付を募る(過去最高は1億円)。 自己紹介タイム - 数年ぶりにFreeBSD-7.2をリブートしたらsudoが使えなくなった。 - ABI?違うライブラリをみている? - カナダのBSD Can最終日のBoFでTheo de Raadtが暴れてた(平常運転)。 - https://www.youtube.com/watch?v=_E873DaCLN4 - ktermの日本語フォントの表示がおかしい。 - FreeBSD-11.2でVirtualBoxのカーネルモジュール周りでpanicする。 - jail上で任意のプログラムを2秒間だけ動かしてあげるサービスを運営している。 - Ansibleをシェルで置き換えるプロジェクトをやっている。 - IIJ水 枯渇 FreeBSD 11.2 RELEASE!, 内藤祐一郎(創夢) 資料: https://www.slideshare.net/YuichiroNaito/freebsd-112-release グラフィックス Intel, radeon系のグラフィックドライバが新しくなった。ドライバ本体はLinux 4.11からの移植。 Linux互換レイヤ(LinuxKPI)が新しくなった。ドライバ本体はFreeBSDのソースツリーにない。portsにある。 1. drm-next-kmodを入れる。 2. /boot/modules/i915kms.koをロードする。/boot/kernel//i915kms.koではない。 3. /etc/rc.conf: kld_list="/boot/modules/i915kms.ko" 最近はXorg.confを書かない風潮になっている。HDMI経由でサウンドも鳴らせる。 ディスプレイサスペンド後のレジュームでサウンドだけ復帰しない。 ZFSにCheckpointとDevice removalという機能が追加された。ZFSをアップグレードすると使える。 ZFS Checkpoint プールに対するスナップショットのようなもの(1つしかとれない)。 プール全体に対しておこなった操作を取り消せる。 チェックポイント中はプールの構成を変えるようなことはできない。 サービスを止めたうえでプールに対する破壊的な変更をおこなうときの保険。 運用中のディスクに対してはおこなえない。 チェックポイント後に書き込まれたデータもすべてロールバックされる(消される)。 ZFS device removal プールの中の構成されたトップレベルのvdevを削除できる。 testpool mirror-0 /dev/da0p1 /dev/da1p1 mirror-1 /dev/da2p1 /dev/da3p1 mirror-0かmirror-1を削除できる。mirror以外はサポート外。 zpool import時にテンポラリ名を指定できるようになった。テンポラリ名はディスクに保存されない。 その他 vt(4)コンソールのカラーパレットが編集できるようになった。/boot/loader.confに kern.vt.color.0 ~ 15.rgb="#f0f0f0" など。 em(4)ドライバアップデート。Icelake/Cannonlake世代までのWake up on LANがサポートされた。 カーネルABIの変更。virtualbox-ose-kmodとnvidia-driver340のリコンパイルが必要11.2のソースを展開したうえで当該portsをリビルド。あらかじめports/branches/2018Q2をチェックアウトしておくと便利。 詳しくはリリースノートをみてね portsから入れたものがpanicの原因になるのは地雷感つよい! nvidia-driverをpkgから入れると問題があるのでportsから入れてね カーネルモジュール系はリビルドしないとちゃんと動かない。 開発の中心は12.0。11系はメンテナンス中心になる。12.0のリリースは11月か12月。 90年代の設定ファイル管理, 佐藤 広生(東京工業大学) - テキストファイルをコピー&ファイル名に日付。 - 昔懐かしRCS - CVS・Subversion・git 設定ファイルのコピーは? - rdist - tar, rsync - puppet, chef, ansible? なにができればいいのか - バージョン管理 - 今の設定との差分を摂る - 設定ファイルを更新したときの再起動などの定型処理 --> Makefile - /usr/share/mk に便利なMakefileがたくさんある。 - .include - .include yash(シェルスクリプトのテストには素晴らしい) 30分で分かるKerberos, 佐藤 広生(東京工業大学) /etc/{shadow,master.passwd}のパスワード部分の一元管理が主目的ではない。サービスパスワード(暗号鍵 == パスワードそのもの)の管理をする。 利点 1. 信用できなくなったユーザ・マシンからのアクセスをすぐに遮断できる 2. tmuxとssh-agent問題もkinitなら無問題 3. パケット交換がpubkeyよりも少ない。 PK-INIT