第44回FREEBSDワークショップ 開催背景 佐藤広生(東京工業大学) 「オープンソースなんとか」はともかく「なんとかBSD系」という名前のイベントは人が集まらない。FreeBSD FoundationはBSD系以外のイベントにもプロモーション活動で出向いている。 自己紹介タイム Q. GnuPGのWarning insecure memoryとは? R. malloc(3)してfree(3)してもメモリ内にデータが残る。free(3)してメモリ内のデータを消去する機能がサポートされていないプラットフォームではこういうメッセージが出る。仮想マシンで動かしているわけでもなければ気にしなくていい。 FreeBSDではBase Systemだけでiscsiが組める。 Raspberry Pi 3はHEADしか動かない(2018/08/28)。 Xen Dom0 <--> bhyve on FreeBSD MACアドレスとディスクへのパスをbhyveとXenで一緒にする。 PostgreSQLとsetproctitle(3) 内藤祐一郎(創夢) setproctitle(3)はBSDの独自実装。sysctl(3)とgetpid(2)の2回システムコールが発行される。 FreeBSDのPostgreSQLでは update_process_title が標準でoffになっている。GNU/Linuxではargv[0]を書き換えているだけ。システムコールは発行しないので高速。 setproctitle(3)を高速化した。HEADとstable 11では変更済み。 次期リリースでは update_process_title = on にしても遅くならない。 > bhyveはcapability modeで動作する(FreeBSD 11.2)が、capability modeではsysctl(3)を使えない。capability modeはGlobal Stateへのアクセスを許さないという思想。一方、OpenBSDのpledgeは必要なリソースはあらかじめ確保しておけという思想。