近況——2022年2月
2022年2月6日 初稿
ここ1〜2年はほとんど開発らしい開発ができていなくて本来目標としていたものごとをまったく進められていません。怪我とか病気でなにもできなくなったとかそういうわけではないです。単に私的な時間でエディタに向かい腰を据えてエンジニアリングに取り組むことができなくなっていました。
そろそろそういう状態なのもまずいなと自覚してはいます。このサイトで情報発信もあまりしなくなっていたので、復帰へのリハビリの一環として軽く近況でも書こうと思います。
NetBSDについて
syspkgのパッケージビルドそのものはbuild.sh
から作れる状態にすでに(大昔から)なっています。問題はテスト環境を整備してテストすることです。パッケージングされたファイルの状態を確認するだけならchroot
でも使えばいいのですが、一般的なNetBSDのユースケースはコンテナではなく物理マシンやVMにインストールされているものですから、ブートしてログインプロンプトやログイン後に正常にシェルが立ち上がるかどうかも見ておきたいのです。
そうなるとまっとうなテスト環境を作るには
- インストーラでディスクレイアウトとファイルシステムを作ったあと手動でパッケージをルートにインストールする。
- syspkgに対応したインストーラを作る。
その他FLOSSへの貢献について
私的な時間ではほとんどなにもできていませんが、仕事ではときどきZabbixへパッチ投稿や不具合報告をしています。最近はこれが唯一のFLOSSアップストリームとの関わりです。
ついでにpkgsrc-wipでLTSでないバージョンのZabbixパッケージをメンテナンスしています。仕事をそのままプライベートに持ってきている感もありますが……。
書いていて思い出したのですがpkgsrcにあるZabbixのバージョンアップデート用パッチを投げたりするのは忘れていました。こういう適当なところも直していきたいです。
仕事について
特に変わりはありません。いまも完全にリモートワークです。オフィスに行くのは社長との1on1で顔を合わせるときくらいです。
読書について
地元図書館に通いつめてミステリをひたすら漁っていました。古典ですがアガサ・クリスティ、エラリー・クイーン、ヴァン・ダイン、マーガレット・ミラーあたりがまとまった量もあって良かったです。最近の本でいうとアンソニー・ホロヴィッツが書くものもおもしろい。昔に比べれば技術書を読む時間は格段に減りました。あとは中古でSFを買い集めたりとかもしました。
いわゆる技術書の類はアジャイルやスクラムなどの開発管理系のものやソフトウェアエンジニアリング全般に関するものをずっと集めていて、プログラミング関係の本はあまり読んでいませんでした。プログラマとしての技量を高めようとするよりも開発管理や自動化、よいチームづくりのためのプラクティスを学んで実践するほうが楽に仕事のパフォーマンスを上げられると思うからです。これは僕のいるチームが社内でも比較的若いメンバで構成されていることも寄与しているかもしれません。
そのうち頭打ちになる可能性ももちろんあるのですがそのときはそのときでアルゴリズムやデータ構造あるいはプログラミング技法に手を伸ばします。
スポーツについて
去年の6月に地元の自転車屋でロードバイクを組んでもらって、寒くなって走れなくなるまで毎週ずっと遠出をしていました。一日の最長の走行距離は160kmでした。走り続けるためにカロリーと水分を補給し続けるのが、自分の身体をひとつのエンジンとして捉えているようでおもしろいですね。
あとは自重トレーニングを続けています。記録をとり始めたのは2020年5月からなのでそろそろ2周年が近いです。ビッグ6を毎日1種目以上やって土日は休みというルーチンでやっています。24時間のうち頑張る時間はとても短く無理なく続けられています。